体験談

他院で帝王切開と言われ転医

K.M.

私は、初めての出産でした。
生理がこなくて、ある産婦人科で調べてもらったら妊娠していて、嬉しくて赤ちゃんの誕生が待ち遠しかったです。それから、そこの産婦人科に健診に通いました。私自身が、何もかも初めての経験であり、妊娠初期におなかが痛くなる事があり、それを異常だと思いました。それで先生にベッドで安静にしなさいと言われ、何もない限りあまり動きませんでした。
このような状態が妊娠6ヶ月目くらいまで続き、その後急激に体重が増えたからどんどん動きなさいと言われましたが、具体的な安産指導はありませんでした。そのようにして、ずっと先生の言う通りに十月十日生活してきました。

ところが1月17日の健診日に、出産予定日の1月19日頃には約3,700gになりそう、と突然言われ、それで先生に「赤ちゃんが大きすぎて、あなたの骨盤から頭が通るか心配なので今から県病院で、レントゲンを撮ってきて欲しい」と言われました。その先生が県病院に電話をして、私は初産だったので何もわらなかったので、すごく心配になり、すぐに県病院に行きました。

母に話したところ“帝王切開になるような状況でもなさそうだし、今までの医者の説明も理屈が合わなくおかしい”となり、知り合いに日浅産婦人科を紹介して頂き、休診日とは知らず、次の日の1月18日にすぐ伺いました。
診察後、先生は「今、帝王切開を考えなければいけないような状態ではない。ちゃんと下から産めると思うから、頑張りましょう」と言って頂きました。それは前の医者の言葉とは全く異なるもので不思議に感じましたが、すごく家族全員で安心しました。“病院は、ちゃんと調べて選ばなければと”とつくづく思いました。
そして、次の日からヨーガに通い、今まで運動も何もしてきてなかったから、体はちゃんとついていかなくしんどかったけど、体が軽く、楽になった気がしました。

予定日を2日過ぎておしるしがあり、夜家族に連れられて入院。その日はゆっくり眠れたのですが、次の日から陣痛が始まり、もうすぐ産まれるのかなあ……と痛みを我慢していたけど、痛みがだんだんと強くなっていき、子宮はまだ指1本しか開いていないという、それからが長く……つらかったです。今まで生きてきて、体験した事のない痛みでした。

それから、約40時間強い陣痛が続きずっと看護師さんが寝ずに付いていてくれて、痛みが和らぐようにお風呂に入れてもらったり、ずっと腰をさすってもらったりと大変お世話になりました。本当に感謝しています。看護師さんがずっと付いていてくれたから、頑張って40時間耐えられたんだと思います。

痛みで睡眠もとっていないせいか頭が朦朧としているなか、出産に入り、私は分娩室で出産する事がとても嫌で、病室で産ませて頂きました。緊張もないし、ベッドの上だから下は布団で柔らかいし、フリースタイルで分娩してとっても良かったと思います。
産まれてくる赤ちゃんも見られて、そのまま看護師さんがすぐにベッドのシーツを換えてくれて、そのまま動かずに体を休める事が出来ました。

赤ちゃんは、結局3,805gあり初産では大きかったけど自然分娩出来本当に嬉しくて涙が止まりませんでした。
前の病院だったら帝王切開でおなかを切られていたと思うと、いまだにぞっとします。そのような人が医者である事が許せないし、憤りを感じます。出産ぎりぎりに、日浅産婦人科の先生、師長さん、看護師さんに気持ち良く受け入れて頂き、ありがとうございました。
今回の妊娠から出産までとても自分自身に勉強になったと思います。これから、育児に頑張っていきたいと思います。また前の病院のおかしな対応に気づいたのは母であり、母にもとても感謝しております。

日浅産婦人科のみなさん、本当にありがとうございました。2人目妊娠した時は、また宜しくお願い致します。

【院長のコメント】
特別な社会的役割を持たない病院・医院での帝王切開率は、平均12%前後です。したがってそのような施設において、帝王切開率が15%を超える(当該施設では18%以上と想定している)のは、このように医学的な適用と思わせて行われている不必要な帝王切開が含まれるからです。

帝王切開というのは麻酔もかけますし、開腹するのですから事は重大です。また帝王切開に大小の合併症が発生するのも事実で、その施設の方針に従えば今回の帝王切開次のお産はどうなるのか、再帝王切開ならば危険性も2~3倍になる事を十分に説明を受けて初回の予定帝王切開を受けるべきです。

しかし、何のためらいもなく帝王切開をし、帝王切開に何の恥じらいも感じない医者が実在するのは事実で、医療行為の情報公開がなければ、これらの実態は外からはなかなかわかりません。その意味で情報公開が急がれるわけですが、産婦もひとりひとりがこれは自分のお産である事を自覚し、医者任せにしないようにして頂きたいと思います。

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娘の出産と見守り
K.R.

私は約1年前、初めての娘の出産に立会い日浅産婦人科にて、先生を始めスタッフのみなさんのご協力のもとで、無事に初孫を抱かせて頂く事が出来ました。
実は日浅先生のところへお伺いいたしましたのは、予定日が明日に控えた出産のギリギリにせまった日だったのです。

私共は、他県から愛媛に引っ越して参りまして10年あまりになりますが、婿側の親族もみな地元の者ではないため、最初は産婦人科に対しての情報は古い知人にきく他には手立てが無く、その知人から、「今治は、某産婦人科が名医だ」と聞き、その言葉を信じそこに通院させる事にしたのです。その病院は、近代的な医療器具が整っていて若い妊婦さんが多く、始めの内は何の疑いも無く通院させておりました。しかし月日が経つにつれ、その医師の妊婦に対するアドバイスに私は疑問を抱くようになりました。
私は、私自身3人の子供を出産した経験上から、娘に対し母として妊娠中の行動について、私なりの意見を伝えたのです。ところが、娘は一貫として医師のアドバイス以外きく耳を持たず、仕舞の果てには「先生がママに話があると言っているから」と言うのです。
ある日、その病院へ娘と一緒に伺いましたところ、その医師は診察室には入るやいなや、「お母さんは何を考えている人だ、絶対に動かさないように安静にして何もさせないで寝させていなさい」と、私へのお説教のような言葉だけでした。
その頃、娘は時々腹痛をおこし流産の可能性があると言われていたのです。実は私も何度か流産しかかった経験があります。3番目の息子の時などは、入退院の繰り返しで、出血もあり、どうにかおなかの中に留まってくれて難産の末、それでも、普通分娩で出産したのです。娘の状態はそれ程ひどい訳でも無いと、私には思えました。そこで、先生があのように言っても動かないとだめだよ。床拭きも時々しなさい」と家事も普通にさせておりました。初めての事で娘としては、私の事をつれない母だと目に映っていた事でしょう。

しかし、その後もその医師はちょっと腹痛がすると言っては薬や注射をして動くな、動くなとの事。質問をしても、その事には視線をそらし、何も答えず説明も無く、次第に不審に感じるようになりましたが、娘は、医師の言う事を信じきっており、私も医師の立場上変な事はしないだろうと思い始めたのです。

そのまま8ヶ月そして、臨月を迎え予定日も間近のある日、私の勤めている職場に突然娘から電話が入り、「先生から、赤ちゃんが大きすぎて産めないかもしれない。赤ちゃんの生死にもかかわるから、帝王切開になる可能性が高いため県病院に行ってレントゲンを撮ってもらって来てください。と言われた」と言うのです。
私はそんな馬鹿な事があるものか、と仕事を早退し、すぐ娘夫婦の元へ向かいました。その日、娘夫婦は「レントゲンを撮り終えたらそのまま某病院に戻って入院してください。と言われているから、そのまま某病院に行く」と言うのです。私は、もう我慢の限界にきており、「まず、家に帰り一度みんなで話し合いましょう」と言って連れて帰ったのです。
それから、職場の同僚に連絡を取り訳を話し、臨月で出産間近だが、受け入れてくれる良い産婦人科はないかときいたのです。その友は50歳近い女性で人柄も良く信頼出来る人あったため、あの人なら聞いて間違いないと信じていました。その友の口から出てきた医院が、「日浅産婦人科が良いよ。あの先生なら絶対大丈夫。某病院は、すぐ帝王切開する。それも昔のやり方で、縦に切る。日浅先生なら、もし帝王切開になっても傷跡が残らない横に切ってくれるよ」と教えられた私は、わらをもすがる思いでいっぱいでした。

しかし問題は娘たちが私の意見を受け入れてくれるかどうか。案の定2人共、「昔と今とは違う」と一点張り。もう娘と私は喧嘩状態にまで発展し、口論が続く中、「じゃあ、大昔の医者もいない、病院も無い時代の人間は、どのようにして子供を産んでいたんだい。みんな自分の力で子供をこの世に出してきたんだ」と、私はもう口調が怒鳴り声に変わっていました。娘夫婦も私の言った言葉に幾分納得したらしく、その夜すぐに日浅産婦人科へと電話を入れ、先生が診察をしてくださるとの事で、伺う事が出来たのです。
夜中にも関わらず、先生は快く私たちを受け入れてくださり、妊娠とは出産とはいかなるものなのかと、ノウハウを話してくださいました。そして、『今の時点で帝王切開をしなければいけない、と言う理由は無い。経膣分娩出来るかどうかはわかりませんが、このまま様子をみましょう』と先生の言葉を聞いた時は、天に救われた思いで安堵感でいっぱいになりました。同時に先生を教えてくれた友にも、感謝の気持ちが今まで以上に湧いてきました。

その後、私の周りの人間関係の中でいかに某病院で帝王切開によって出産している人たちの多い事か。今まで聞いた中で全員なのです。これは、偶然などとは思いません。みんな、私共の娘の時のようにあの医師の言葉を信じ、言われるがままにおなかを切られているのです。それも恐ろしい事です。現代、医学のめざましい進歩の中、色んなパターンがあるとは言え、金儲けのためなのか、出産時間が長いと面倒だからなのか、いずれにしても許される事ではないと思います。

出産に対してもどうあるべきか、世の中の親御さんたちも、もっと真剣に関心をもち、妊婦の体を傷つける事無く、正常な形で行われるべきと考えます。この野放しの状況を変える時代が来る事を願わずには入られません。私共の初孫も今年の1月で満1歳になり、母子共に健康で明るい日々を送っています。孫を見ながら、家族の笑い声が絶える事がありません。

娘は、「帝王切開で出産した友達がみんな切った跡が痛いと言っている。私は日浅先生の所で自然分娩させて貰って本当に良かった」と時々話しております。私も祖母として、とても幸せを感じております。

最後に日浅先生、師長さん、スタッフ一同のみなさん、本当に有難う御座いました。日浅先生の寛大な意思と手腕の元、多くの人々に健康と幸せがもたらせられます事、また、日浅先生のような素晴らしいお医者さんが増えて下さいます事を願い、ペンを置かせて頂きます。

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