よくあるご質問

フリースタイルとはどんなものですか。

「他の病院は分娩台でお産をしているのに、どうして四つん這いでするのか?」と親にきかれます。

人類や動物が本来行ってきた自然の分娩法であり、自然の理に叶ったものです。「自分の好きな場所で、好きなスタイルで産む」とも言えます。それが現代の医療の進歩に支えられ、良好な結果をもたらすことがわかり始めたということでしょう。昔の悲惨なお産のすべてを否定するのではなく、昔のお産の優れたところは残しておく、とも言えます。
具体的には、四つん這い、座位、側臥位、水中、ぶらさがり、などで児を娩出することです。
もちろん、フリースタイルは娩出時だけでなく、入院してからの全ての行動にも適応されます。
最近当院では、産婦さんが「ここで産みたい」と希望されて、病室での分娩が増えています。
また、分娩台上での分娩よりもフリースタイル分娩が勧められるもう一つの理由は、児心音の低下が少ないことです。児心音が低下すれば、吸引や鉗子の介入が必要ですし、早めの介入を余儀なくされるため、軟産道の裂傷程度が大きくなります。そのために出血も多くなり、創部痛も強くなる傾向があります。

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